宝石店店舗デザイン・バルプランニングは、先日、伊勢神宮の参拝に行きました。
外宮にある、「せんぐう館」に初めて立寄りました。
地下に【外宮正殿原寸大模型】があり、神明造りの構造が再現されていました。
大きさにびっくり。
「神明造り」の特徴:
・高床(掘立式:棟持柱などすべて根元を地中に埋めたもの)
・切妻、萱葺き屋根に千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)
・平入
・20年ごとに建て替えられる
★建物の違いを意識していなかったので、少し調べてみました。
身近なところで、
両国国技館の吊り屋根は「神明造り」なんですね。
現在は・掘立柱の代わりの房があり。
色は、正面左側の東から青、赤、自、黒
・写真正面の三角屋根が切妻造
・力士入場の方向が平入。
屋根の上に鰹木(5本)で、長く飛び出た柱は(外削ぎ)
外宮と同じ造りです。
全体にほぼ、平面的に加工され直線的な外観をしています。
話は戻って。
①伊勢神宮に代表される神明造は、
②出雲大社(大社造)や
③住吉大社(住吉造)と共に、
もっとも古い神社建築様式とされます。
大社造:正方形に近い宮殿を模したもの・妻入り
住吉造:大嘗祭の建物に近似している・妻入り
神明造:奥行きより幅が大きく、
高床式倉庫から発展し穀物の代わりに
神宝を納めるように変化したと考えられています。
なお、伊勢の神宮の皇大神宮(内宮)
・豊受大神宮(外宮)両宮の正殿(本殿)の様式は、
他社においてこれと完全に同じくするのは、
憚れ(はばかれる)採用していないため、
特別に唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)と
呼ばれています。
高床:(掘立式・掘立柱)
- 礎石を用いず地面に穴を掘って埋込んだ柱。
- 穴の底に板を敷いたり,横木を入れて埋没を防いだものもある。
- 日本古来の構造手法。
萱葺き屋根
★屋根に耐久性の低い萱・板を使うため、
屋根の勾配をきつくし、
雨や雪が流れ落ちやすくし、
切妻であるため軒出も大きく作られています。
屋根の頂上部は板で覆い、鰹木(かつおぎ)で補強。
屋根を支える側面の破風(はふ)は、
継手でとどまらず、先端が飛び出し千木(ちぎ)となっています。
千木と鰹木には、金銅製などの装飾金具が取り付けられ、
耐候性を高められています。
今回はここまで。
鰹木(かつおぎ)の数
千木(ちぎ)の形については次回!!
ありがとうございます。