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倉敷アイビースクエアに行ってきました。
倉敷美観地区の中にある、明治22年に倉敷紡績が創業した工場を改修したホテル兼複合商業施設です。
全体が蔦におおわれ、赤レンガの建物が印象的です。
経済産業省による「近代化産業遺産」に認定されているスポット。
もともと倉敷代官所が建っていた土地だそうです。
宿泊施設、レストラン、倉紡記念館、児島虎次郎記念館、アンティークオルゴールを集めた博物館等があり、一つひとつの建物が懐かしく魅力的です。
蔦でおおわれているのは、工場内部の温度調節のためだったと言われています。
現在もエコ建築で使われていますよね。
建築として注目点が沢山あるのですが、今回はレンガの積み方について調べてみました。
【イギリス積み】
煉瓦を長手だけの段、小口だけの段と一段おきに積む方式。
(オランダ積みとよく似ていて、違いは端部の積み方のみ)
イギリス積はイングランド地方で発達した積み方です。これは、煉瓦の長手ばかりが現れる段と、小口だけが現れる段が、一段おきに見られる積み方です。
イギリス積みはフランス積みに比べると、丈夫(強度が高い)で経済的(使う煉瓦が少なくて済む)といわれています(近年では、積み方による強度の差は諸説あります)。
イギリス積みは、土木構造物や鉄道の橋梁などでよく見られ。
日本では時代的にフランス積みよりも後に採用された積み方だそうです。
【フランス積み】
フランス積は(正しくはフランドル積)は、フランドル地方で完成した積み方です。
壁の表面には意匠的に華やかな図柄が現れます。煉瓦の壁を水平に見ると、煉瓦の長手と小口が順に積まれています。
【小口積】
煉瓦の小口のみを千鳥(ジグザグ)に積む方式。(ドイツ積みとも呼ばれます)
※長手積みで4~5段積んだ上に、小口積みで1段積む方式を、アメリカ積みというそうです。
小口積みは壁を曲面施工する場合に適するようで、円筒形に組むことさえ可能なので、小口積みで組まれた井戸も多いそうです。
【長て積】
※アイビースクエアはもともと明治時代にイギリスの建物をお手本につくられた紡績工場です。
※大原美術館の横にある喫茶店「エル・グレコ」。
天井が高くて、落ち着きがあって、窓枠が素敵です。
ツタが太くて木のように太く、覆い尽くしています。
今の季節は、レンガがツタに覆われて、良く見えませんね。少し見方を変えると、面白い発見があります。勉強になりました♪