瑠璃光院に行ってきました。
晩秋を楽しみに、京都府京都市左京区上高野東山にある、
瑠璃光院に行ってきました。
【比叡山ケーブル】の「八瀬駅」から徒歩で5分位です。
「八瀬」の地は、「矢背」とも記され、
壬申の乱で背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が
「八瀬の釜風呂」で傷を癒されたことから、
平安貴族や武士たちに「やすらぎ」の郷として愛されました。
その後、大正末から昭和の初めにかけて、
12,000坪の敷地に240坪に及ぶ数奇屋造りに大改築し、
自然を借景とした名庭を造営されました。
そして現在に至るまで、日本情緒あふれる名建築・名庭として多くの人々に親しまれています。
書院からは見事な借景の紅葉と苔が有名な「瑠璃の庭」を望ことができます。
格調高い落ち着いた雰囲気ですが、
特別拝観の期間(春・秋)が決められた時期のみ拝観が可能です。
今年は4月15~6月15日、10月1日~12月10日となっておりました。
春は新緑青もみじ、秋は樹木の紅葉が楽しめます。
叡山電鉄、八瀬比叡山口駅から高野川の清流に沿って歩き、
吊り橋を渡ると山門が見えてきます。
参道の傾斜地に植えられた百種以上の楓紅葉に
出迎えられ書院へと向かいます。
瑠璃光院の本堂(書院)は、初めに二階の景色を眺めます。
秋の紅葉の美しさは、錦絵に例えられるほどです。
息を飲む美しさです。
二階の床に映る姿は、逆さ紅葉というのでしょうか、
言葉を失う存在感です。
次に一階の瑠璃の庭を拝見します。
庭内にある古苔が密生し、
光が当たると瑠璃色に輝くことから名付けられたと言われ、
瑠璃色に輝く浄土の世界を表わしているそうです。
とても贅沢な時間を過ごせました。