社団法人日本パーステック協会東京支部オープンパーティーに出席しました。
「パース」という言葉を聞きなれない方も多いと思います。
パースは「パースペクティブ」の略語で、主に完成予想図に使われる透視図(遠近法を使って立体・空間を表現した図)のことを指します。
近年、建築、インテリアといったものづくり業界においてパース、スケッチが描けない設計士やデザイナーが増えています。
その原因は基礎教育においてデッサン力つまり「見る力」の養成が軽視され、パソコンの発達、普及が要因と思われます。
いわゆるものづくり業務においては、単に製品販売業務ではなく、施主と設計者がコミュニケーションを取りながら、共同で創りあげていく業務であり、この分野におけるパースの役割は無くてはならない基礎能力だと。
コンピューターの普及導入により設計者自身が描く傾向にあるように思われますが、製作工程において、早期の構想段階、特にデータ化できていない段階での双方の情報共有においては「話し合い」と、「スケッチ」に凝縮されると言っても過言ではないでしょう。
こうした状況に鑑み、基礎能力としてのパーステクニックの習熟と社会的必要性を訴えるべく、一般社団法人「日本パーステック協会」を通じ、普及に努め、ものづくり教育の一環になればと思っています。
協会の趣旨に賛同いただける、一人でも多くの方のご入会をお薦めします。
パースは思考力と表現力を鍛えます。
パースを描くという行為は、立体空間を理解すること、表現力を鍛えることにつながります。
これは社会において役立つだけでなく、各種の学習においても効果的と考えられます。
社団法人日本パーステック協会より